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202508スパムアップデート
Googleは米国現地時間8月26日、𝕏にてスパムアップデートのロールアウトを開始したと発表しました。スパムアップデートのロールアウトはバタバタしていた昨年2024年12月以来、約8ヶ月ぶりとなります。今回は細かい説明はありませんが、既に少しずつ順位が揺れ始めていると耳にします。というわけで、簡単ではありますが、ご紹介しておきます。
Today we released the August 2025 spam update.
It may take a few weeks to complete, and we'll post on the Google Search Status Dashboard when the rollout is done:https://t.co/VyY24LVujq
— Google Search Central (@googlesearchc) August 26, 2025
完了まで数週間かかる場合があります。ロールアウトが完了したら、Google検索ステータスダッシュボードを更新します:
https://status.search.google.com/incidents/a7Aainy6E9rZsmfq82xt
引用)@googlesearchcより和訳
スパムアップデートの仕組み
ふわふわビジネスブログでは、今までのスパムアップデートは全て追っていますので、過去のスパムアップデートに関しましてはこちらからご確認くださいませ。
2020年にGoogleが発表しているスパム検知するプロセスを発表していますが、概要は以下の通りのプロセスです。
- クロール時にスパムを自動検知し、インデックス有無を判断する(サイトマップやSearch Consoleのインデックスリクエスト時にも同様に機能する)
- インデックス済みのコンテンツを分析し、検索に合致したコンテンツがスパムかどうかを再チェック(スパム扱いしたケースは常時次回以降向けに記憶)
- 残りのごく僅かな割合のスパムについては、Googleの専門チームが手動対処(スパム扱いしたケースは常時上記システムに記憶させる)
スパムアップデートはこの1.2.のシステム的な部分において、より精度の高い、強力な検知に学習・更新されているものと予想されます。とはいえ、既にスパムアップデートもAIが機能しているはずですので、かなり細かく検証しているとは思われます。
少し揺れ気味
実際に、私たちがウォッチしているクエリ群においては、この発表の直前くらいに検索順位が5位分程度下がっているサイトが散見されています。界隈でも言われておりますが、発表前から揺れていると感じているSEOerも多いようです。
どういう傾向のスパムが捕捉されているかはもちろん分かりかねますが、私たちが見る限り、運営元が曖昧であったり情報元が曖昧であったりと、E-E-A-Tにおいてマイナスな印象を受けるサイトページの順位下落が見受けられます。そしてそれはYMYL領域に顕著に感じています。そういう意味では(本来悪質なスパム行為を行っているサイトページを駆逐する)スパムアップデートとはいえ、コアアップデート(検索ランキングシステム全般におけるアルゴリズム)に近い形に感じています。
もしかしたら、今後いつかスパムアップデートという対外的な発表も無くなっていくかもしれませんね。
一応、発表されたてですのでもう数週間様子を見ながら傾向の粒度を上げていければと考えています。