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アフィリエイトサイトはオワコン!?
今回は持論回です。AIの登場によってGoogle検索に[AIによる概要]やAI modeが機能付けされることで、これまでのアフィリエイトサイトはどうなるのかについて推察してみます。ちなみに私はアフィリエイトサイトが嫌いなわけではありません。しかし、サービス提供を紹介するハブとなるアフィリエイトサイトや比較サイトはAIによる回答で代替できてしまうようになったら、それでも検索上位にある価値があるのか…という疑問を少しドリルダウンして考察しようと思います。
Google検索結果が比較サイトに代替する?
現在、Googleによるクエリファンアウト技術(検索クエリの潜在的意図や疑問を分解・拡張し、様々な情報を収集&組み合わせてひとつの包括的な回答をする技術)によって、例えば「おすすめの保険を教えて」という検索に対してもAIが様々な条件下や選択肢をもとに各種サービスを教えてくれるようになります。まだ現時点でAI精度としては甘いですし、紹介してくれるサービスの数も限られていると思いますが、条件やAI精度次第では10でも20でも紹介してくれるようになるでしょう。さらに、Googleビジネスプロフィールの情報や各種比較サイトや口コミサイト、サイテーションやレピュテーション等も全て拾って多角的に紹介してくれるはずです。
そうなると、それはAIが(Web内に点在するあらゆる情報を収集して)本当に公正なサービス選択肢や価値基準を提示するようになるということです。しかもそこに検索を重ねれば、さらに深掘りして回答してくれますし、そのままサービス会社に電話やメールで問い合わせるところまで伴走してくれます。
そもそもGoogleは検索結果画面自体をサービスやサイトの比較検討場として提供したかったわけですので、こうなったのもGoogleの狙い通りと言えばそれまでです。だからこそ、GoogleはGoogle検索結果からデベロッパーサイト内検索結果画面内にリンクされることを(ユーザーストレスの見地から)避けていましたし、事実そういったサイトページは上位表示されていませんでした。
アフィリエイトサイトはオワコン?
さて、このようにGoogle検索結果が比較サイトの機能を持つようになることは既に容易に想像できますが、そうなるとアフィリエイトサイトはどうなるのか?
アフィリエイトサイトというのはそういうサイトの種類があるわけではなく、ただのマネタイズ手段形態の話です。ですので、Googleはアフィリエイトサイトだから等と知る由もありません。ただし、アフィリエイトサイトというのはアクセスを集めることでユーザーに1つまたは複数のサービスを紹介し、その中のいずれかを選んでもらうことを主旨としています。アクセスを集めるためには、広告以外の場合、従来のコンテンツ力(なんとなくユーザーニーズに応えているであろうコンテンツ)を駆使して検索上位にあることが必要です。逆に言えば検索上位にあればアフィリエイトサイトとして機能できるようになるわけです。もっと言えば、検索上位だけが取り柄のアフィリエイトサイトもあります。
そして、その中でアフィリエイターが独自で選んだ複数のサービスの中からひとつを紹介したり、一定の選択軸をもとに複数を紹介したり、もしくは自分自身を等身大のターゲット像とすることで共感を得て、N数=1(サンプル数は自分1人だけ)でもひとつのサービスを深掘りして紹介したりしています。
でもこれはもうAIによる回答で代替できてしまうわけです。アフィリエイターが独自で選んだ複数のサービスをもAIの肥やしとし、それらの多くのアフィリエイトサイトをクエリファンアウト技術で包括してひとつのランキングを作ってしまえば…最も優秀な比較サイトが出来上がるわけです。共感するターゲット像のN数=1も、もちろんAIの情報収集に吸収されるわけで。
つまり、サイトの独自性が無い限り、SERPsにとってアフィリエイトサイトを検索上位にする必要性はなくなるわけです。少なくとも、検索上位だけが取り柄だったアフィリエイトサイトやアフィリエイトブログ等は(GoogleのAIに内包されるため)上位表示する必要がなくなります。
サイトの独自性とは?
とはいえ、Googleはスタンドアローン型の生成AI(Gemini等)でない限り、Google検索結果として各種サイトページへの送客やクリック促進というのは最重要の役割として捉えていますので、AIが代替するからといって他のサイトページを無下にするとは思えません。そこで必要なのがサイトの独自性かと思います。
要は、GoogleのAIが回答したところでサイトの独自性——つまり付加価値があれば、「このサイトを見るとこういうことも分かるし、専門知識も付くよ」や「詳しく自分に合ったのを知りたければこのサイトが教えてくれるよ」等といって検索上位やAIからのリンクを確保してくれると思うのです。
ただただ公式サイトの情報を拾って、誰でも分かるような物理的ランキングや感想を羅列したところでサイトの価値はありません。自分で10年使うとか独自価値基準で科学的証明するとか、そもそもそのサイトを通して申し込むと特典があるとか…何でも良いのでとにかく付加価値を作ることから始めないといけませんね。
直接的な価値提供という意味では「このサイトを通してアクションすると○○がもらえる、得られる、得する」という物理的事業を考察することになりますし、情報的な価値提供という意味では「一次的であり、経験的であり、どこよりも専門的である」という調査・分析を徹底することになると思います。まぁ、そんなことを言ったらどのサイトにも言えることですね、
いずれにしても、アフィリエイトサイトも含め、独自の付加価値を見出していかなければ検索結果には生き残っていけないでしょうね。なんとなく既に今のコアアップデートでもそんな感じの順位変動が見受けられます…。